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着メロサイト「J研」に思いを馳せる

インターネット老人会

みなさまこんにちは、かめだです。

いきなりですが、J研ジェイけんというサイトをご存じですか?
私と同世代~年上の方なら知っている人が多いと思います。

生息してたよ!!って方はお友達になってください(笑)

ブログのタイトルにもある通り、
誰でも自分で作成した着メロを投稿することが出来るサイトです。
今日はJ研への想いとか、思い出話を書いていこうと思います。

J研とは?

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

J研(ジェイケン)は、かつて株式会社CAM(旧・シーエー・モバイル)によって運営されていた携帯電話着信メロディ投稿ウェブサイトである。2000年代初頭から運営され、その規模は国内最大[1]であったが、2010年代以降のスマートフォンの普及に伴い、着信メロディの需要が減ったことで利用者が減少し、2021年3月31日をもって全てのサービスが終了した。

そうです。
今はもう閉鎖されており存在しないサイトなのです。
ちなみにトップページはこんな感じでした。

(※ウェイバックマシンより拝借)

ガラケー時代をよく知らない若い方のために簡単に説明いたしますと、

スマホが登場するまでは、ガラケーやPHSが主流でした。
電話の着信だったり、メールを受信した際
自分で設定した好きな着メロを流すことが出来ます。

最初は機種に最初から入っているプリセット音しか選べませんでしたが、
そのうち自分で作成した着メロを設定することができるようになるなど
ガラケーはどんどん進化していきました。

初期の着メロは2和音だったそうです(!!!)

そこから、だんだん3和音、8和音…16和音…
40和音… 64和音……
と、どんどん音源チップの性能が上がっていき
最終的には128和音まで増えました( ゚Д゚)

※「〇〇和音」とは、同時に鳴らせる発音数の合計です。
多ければ多いほど、演奏パートの数もたくさん増やせますし
同時に鳴らせる音も増えるので よりリアルで豪華なメロディになります。

ところが2003年に着うたフルが登場し、着メロ市場を侵食し始めます。
さらに「音楽ケータイ」や楽曲サービス「LISMO」など(懐かしすぎる)により
着うた市場が急拡大し、2007年~あたりで着メロの存在感は薄くなってしまったみたいです。

それでも着メロを愛する人たちは一定数いましたので、
細く長く続いていたJ研でしたが…
2021年3月31日 ついにJ研のサービスが終了。
前身の「J-SKY研究所」から約21年続いた歴史に幕を下ろしました。

悲しい・・・。

着メロ、そしてJ研に辿り着くまで

軽く、着メロとJ研についての説明を終えたところで
着メロとかめだの出会いについて書いていこうと思います。

人生を変えた着メロとの出会い

2006年。かめだは高校に入学し、初めてケータイを買ってもらいました。

ケータイを買ってもらったばかりの当時は、
「着うたの方がいい。着メロはなんかちょっとダサイ」と思っていました(今考えると謎)

高校では吹奏楽部に入部。
クラシックや吹奏楽曲をたくさん聴くようになりました。
いつでも自分のケータイで好きな音楽を聴くことができ、
音楽の世界が一気に広がった時期です。

そして、着メロや着うたをDLできる無料掲示板で
(今思うと違法アップロードばかりでした…当時は規制も緩くて無法地帯だった)
ある着メロと運命の出会いを果たします。

吹奏楽曲「アルヴァマー序曲」の着メロ

吹奏楽かじったことある人なら誰しもが知っている超名曲

「アルヴァマー序曲」

その着メロのクオリティがもうとにかく最高だったんです。

着メロって、音も薄くてとにかくダサイというイメージしかなかったのですが
一気に自分の中の常識が覆されました。

おそらく、今まで耳にしたことのある着メロは8~16和音あたりで
そのアルヴァマー序曲は64和音ぐらいあったんだと思います。

着メロってこんなに表現豊かに作れるんだ!!!

そこからもう着メロにドはまり。
着メロを集めたり聴いたりするだけでは飽き足らず、自作するようになりました。

着メロ自作のきっかけ

そもそもなぜ自作しようという気になったかと言いますと
私が好きな吹奏楽曲の着メロが全然見つからなかったからです。

ないのなら じぶんでつくろう ホトトギス

欲しい着メロを探しまくるうちに、J研と出会いました。
掲載されている楽曲数は間違いなく日本一のサイトだったと思います。

J研、本当に素晴らしい場所でした。
J-POP、ロック、演歌、クラシック、オリジナル楽曲…
ジャンルを問わず音楽を好きな人たちが集い、
好きな曲の着メロを作って投稿したり、ダウンロードしたり。

かめだは着メロ制作のド素人でしたが、音楽が好きだったのでJ研の世界に飛び込みました。

着メロクリエイターかめだ爆誕

ウェイバックマシンに、かめだのプライベートルームが残っていたので
恥ずかしいですが貼ってみます。

※当時は違うHNを使用していました

私が作る着メロはマイナーな楽曲も多く(というかそもそもクオリティが微妙)
DL数はそこまで伸びませんでした(笑)

でも、こんなド素人のJKが作った拙い着メロなのに
3万6000回近く試聴され、1,235回ダウンロードして頂けたみたいです。

この数字を見ると、J研の影響力って本当にすごかったんだなと思います。

マイナーな楽曲を制作する喜び

知名度の低い楽曲を作っても、あまり多くの人には聴いてもらえないし
ダウンロードもしてもらえません。

それでも、着メロが完成した瞬間はとてつもない達成感でした。
(1分程度のフレーズを作るだけでも、かなりの労力と時間が掛かるのですよ)

マイナーな曲だしな・・・と、あまり期待せずJ研にアップすると
意外とダウンロードしてもらえたり、コメントしてもらえたり。

「え、需要あったんだ!」

びっくりと同時に、作ってよかったなぁと喜びもありました。
ただの着メロ配信サイトとは違い、ユーザー間で交流が出来るのも楽しかったです。

見てくださいよ…
J研ユーザーの方々、こんなに優しい方ばかりなんですよ(T_T)
肝心の着メロはクオリティ低いというのに…

(当時女子高生だったので、かめだの返信の文面が非常に恥ずかしいですが晒します)

なんであんなに民度高かったんだろう。
やさしい世界

無料ソフト「ミノ式MIDIシーケンサ」を愛用

着メロは、SMF(.midi)SMAF(.mmf)といった拡張子のファイルデータです。
この辺りは、語りだすとかなり深い話になってしまうので、今回は割愛します。

J研がリリースした「J-KENケータイシーケンサー」というアプリもあったり
ガラケーで着メロを作る事も出来たのですが、私はパソコンで作成していました。

当時、無料で人気のMIDIシーケンサといえば
ミノ式MIDIシーケンサか、Cherryの2択だったんじゃないかな?
他にもあったような気がしますが忘れました。

試しにどちらも使ってみましたが
シンプルで分かりやすいUIだったので、ミノ式の方が私には合っていました。
でもCherryの方が機能は充実していたような…もう覚えてないや…(16年前の記憶)

ベロシティを細かく指定したり、パン振ったり
吹奏楽曲を作る時は結構こだわってやってましたね。
打楽器はやや左寄りでチューバは右寄り、とか(ステージ上での配置を意識)

イヤホンで聴かないと違いが分からないぐらい、超細かいこだわりでしたが(;・∀・)

着メロクリエイター側の世界

私程度のレベルでクリエイターを名乗っていいのか微妙ですが(;・∀・)
当時の事はもうほとんど覚えていないのですが、
覚えている範囲で思い出話をつらつらと。

J-KEN fan!というクリエイター用の交流の場があった

「J-KEN fan!」というコミュニティサイトがありました。
クリエイター同士でフレンドになれたり、日記を書いたり。mixiみたいな感じ。

ウェイバックマシンで見てみたら、サイトの形が崩れていました(笑)

昔は、現在ほどSNSも発達していなかったので
同じ趣味(DTM、音楽)の人たちと繋がれる貴重な場でした。

当時から16年以上経ちましたが、
J-KEN fan!でフレンドになった同い年の女の子とは
今でもインスタでお友達になっています。不思議なご縁です(^^)

でも、その子はクリエイターではないのにJ-KEN fan!に登録していて
ちょっと謎な子でした。(笑)
めちゃめちゃ可愛くて明るい子です。好き。

あと、打ち込みがすっごく上手で 同い年とは思えない腕前の男の子がいましたね。
なぜか仲良くしてくれて、ピアノとかシンバルの音源をタダで私にくれたり(笑)
この人も面白くて優しかったです。

今ではなんと音楽関係の会社を立ち上げ、社長さんになったみたいです。
音楽を通して知り合った人が、今も音楽を仕事にしているというのは嬉しい(;;)
なぜか未だにLINEで繋がっている…(笑)
お互い結婚したし、連絡取ることはもうないですけどね。

J研クリエイターの現在

当時のHNとは違う名前になってしまったのか、
それともDTM自体を辞めてしまったのかは分かりませんが
行方が分からなくなってしまったクリエイターさんがたくさんいます。
残念です・・・

一部のクリエイターさんは見つけることができました!
J研が終了した後も音楽活動を続けており
SoundCloudYouTube等で曲をアップされていたりします。

着メロ時代よりもパワーアップしており、クオリティが凄かったです。

J研に関する記事が以外と少ない

ふと当時の事を思い出して懐かしくなり、検索してみたのですが
意外とJ研について書いてあるブログって少ない。

twitterでは、いくつかJ研に関するツイートがありました。
J研サービス終了を悲しむ声が多かったです。

もし当時クリエイターをされていた方がいらっしゃったら
ぜひお友達になってください…!

最後に

高校生時代のJ研、着メロの思い出を書きましたが
実は、MIDI自体は中学生時代からハマっていました。

それについてはまた別の機会で書いていこうと思います。
(誰も興味ないかもしれない)

着メロについて語れるお友達が全然いないので、
ブログに気持ちをぶつけてみました。
とてもスッキリ(笑)

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
良かったらまた遊びに来てくださいね。

コメント

  1. ちびてら より:

    初めまして!
    自分もJ研クリエーターでした。J研を検索する機会がありまして、残念ながらサイトは無くなっていましたが、こちらで当時のトップページなど拝見できて懐かしかったです!
    因みにアルヴァマー序曲投稿しました。

    • かめだ かめだ より:

      ちびてらさん、初めまして。
      コメント頂きありがとうございます(^o^)!

      もしかしたら、当時私も
      ちびてらさんのアルヴァマー序曲を聴いていたかもしれませんね…!
      元J研クリエイターさんに読んで頂けてすごく嬉しいです。
      拙い記事に感想を寄せてくださり、ありがとうございました!

      • ちびてら より:

        返信ありがとうございました!懐かしくなってTwitterで呟いた所、私が着メロを作るキッカケとなった大先輩を発見することができました♫

        確かアルヴァマーは16和音と64和音で投稿していたと思います。もうデータは無いですが…。ハンドルネームは凛rinです。ご存知ないかもですが、あの時代を知っている方の記事を読むことができて良かったです!

  2. regenbogen より:

    私も投稿してました。
    青春の思い出ですね。自分のデータももう消えてしまって、たまにサイトみかえして懐かしんでおりましたが、サイトがなくなり寂しいです。
    私は、16和音の頃から作成してましたが、SHARPの携帯でポチポチしていたのが懐かしいです。

  3. かめだ かめだ より:

    regenbogenさん、はじめまして。
    コメント頂きありがとうございます♪

    本当に青春でしたよね…。
    私も、大人になってからもサイトを見返したりしていました。
    サイトなくなっちゃって、すごく寂しいです。

    16和音時代からとは、玄人のクリエイターさんですね(*^_^*)
    こんな話が出来る人もまわりにいないので、コメント頂けて嬉しかったです。
    ありがとうございました!

  4. あさみ@輝煌 より:

    私もクリエイターでした。
    主に無双系のbgmを作成していました。投稿は主にj研でしたがゲーム音楽館にも数は少ないですが投稿させていただいてました。

    パソコンが使用できない環境でしたが、j研から開発されたアプリを使用ができるようになってから自分もクリエイターとして投稿させていただけたのでとても貴重な時間を楽しんでいました。

    結婚を機に投稿は出来なくなって、放置してしまいましたが、、、自分の投稿や当時一緒に頑張っていたクリエイターさんの投稿を聴いたりして楽しんでましたが、サイトがなくなってしまって本当に寂しいです。

    かめだ様のお話聞いて嬉しくなってしまいました^_^
    長文失礼しました。ハンネはあさみ@輝煌でした。
    ありがとうございました。

  5. きょうちゃん より:

    僕もJ研で着メロ作ってました!
    Do As InfinityとかHi-STANDARDとかジュディマリとか、高校生の頃授業中に机の下で無音で作って休み時間に確認して、懐かしい♪
    きっと同世代ですね。笑
    懐かしい気分をありがとうございました。

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